被災者支援活動について2011/07/12 18:33


私の高校時代の友人が、被災者を支援するボランティア活動を行っている。
被災地でのボランティア活動は良く報道されているが、東京でも被災者を受け入れており、民間の支援活動も行われている。

友人が支援活動を行っている東京・東雲の避難先では、物資が不足しており、特に食糧や衣料などが行政のサポートだけでは足りず、困っているそうだ。

そこで今週末の7月16日に支援イベントを開催し、物資を配布したいとして、寄付を募っている。またボランティアスタッフも同時に募集している。

以下、友人のメッセージとともに必要とされている物資、ボランティアの活動内容等概要を記しますが、関心のある方は物資の送付先他友人のメールアドレスなどを記載した詳細情報をお送りしますので、ご連絡頂ければ幸いです。


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東京都が受け入れ先としている、東雲キャナルコートの公務員住宅には現在、福島原発の30km圏内からの被災者を中心に300世帯ほどが避難されていますが、物資やボランティアの手が足りず困っておられます。

当日は福島大学災害復興研究所の先生方がニーズ調査をされるかたわら、無料で食料品、衣類、その他を点数を限ってお渡しする予定です。

あいにく、物資やマンパワーがまだ十分そろわず、苦戦しているため、物資を送っていただけるか、ボランティアをして下さる方がいらっしゃいましたらご連絡いただければありがたく存じます。

1.物資について 
(以下のものがございましたら、記載した場所に当日午前中着指定でお願いします。申し訳ありませんが、送料はご負担いただきます。)

・夏物衣料(新品、もしくは新品に近いものだけ): 
 お子さん(特に小学生~中学生)、成人女性/男性 (S~LLまであらゆるサイズ)、
 高齢者(S~LLまであらゆるサイズ)

・夏物下着(新品に限る) 幼児~高齢者 (あらゆるサイズ)

・食料品(未開封で賞味期限内、生もの不可): 米、醤油、調味料、レトルト食品
 (カップ麺、温めるだけで食べるもの、その他)、お菓子(和洋)、
 飲み物(ペットボトルのお水、お茶、ジュース、etc.)  缶詰、その他。

・寝具(新品にかぎる) タオルケット、枕、シーツ等

先日、京都の棒菓子を1本手に入れたおばあちゃまが感激して泣いていらっしゃいました…。パン1枚で、毎日過ごしている方もいます。

 高齢者や男性で避難して職がないために現金収入がなく、料理ができない人は、外で買うのも高く、特に困ってらっしゃいます。
     
2.当日のお手伝いについて 
(まことに申し訳ございませんが、当日は交通費、食費、飲み物等をご支給できませんので、自費で参加いただけますよう、よろしくお願いいたします)

会場:東雲キャナルコート18号棟2階集会場  
(有楽町線辰巳駅から徒歩7分、もしくは東京駅、豊洲からバスがあります。車だとAEON前の駐車場が安いです。)

作業:物資受け取り、搬入、レイアウト、被災者の方々に手渡す、という作業があります。

東雲キャナルコートは伊東豊雄、山本理顕等がUR都市再生機構のプロジェクトで設計した住居棟などもあります。まだこれらを見学されていない方は見学のついでに、
また銀座や豊洲のlalaportの近くですので、お買いもののついでに数時間お手伝いする、というのも大歓迎です。
16日のスケジュールは以下のとおりです。室内の作業が主になります。

10時~     顔合わせ (準備) 物資搬入・レイアウト
11時~     食事(各自持参)
11時半~12時  打ち合わせ
14時~16時   イベント
16時~17時   片付け
18時~     打ち上げ

もし当日STAFFになっていただける方がいらしたら、その方が以下に記入して私に直接返送していただけると有り難く存じます。

名前:
携帯の番号・携帯のメールアドレス:
PCのメールアドレス:
いられる時間:   時~   時          
打ち上げ:     参加する 参加しない     
KID’S ROOMで子供の世話   可・不可

尚、お知らせいただいた個人情報は今回のイベント、またこれから行う支援活動のみに使わせていただきます。
大変急なお願いですが、よろしくお願い申し上げます。



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第69期名人戦最終局2011/06/23 09:56

振り駒でと金が三枚。挑戦者の先手が決まった。
先手有利の両者の対決でこの瞬間、森内やや有利かと、みな思っただろう。

羽生名人は先手なら矢倉、後手なら横歩取りと戦形を決めていたのであろうか。
1日目から激しく動く横歩取りの将棋となった。

1日目の最後に羽生名人が6四歩と桂取りに指した手が新手だった。
2日目の森内の封じ手、5三桂左成。

ここから森内が終始攻め続ける。
何とかしのぎ切ろうとする羽生名人。

森内が難所を常に落ち着いた指し回しで、正確に乗り切り、
勝利をもぎ取った。

鉄板流と呼ばれ、受けの印象が強い森内が、
3連勝3連敗後の最後の対局で、強気の攻めの姿勢で勝ち、
名人に返り咲いたこの一局、そしてどれもが名局といえた
7番勝負のシリーズは、将棋ファンの記憶にいつまでも残るであろう。



高校卒業30周年記念同窓会2011/06/20 15:01

先日、高校のクラス会があった。
あった、というより私が幹事を務めたので、開催したといった方が正確であろうか。

今年は、高校を卒業をして30年目の節目の年に当たるので、
それを記念して集まろうと企画したのだが、
2,3年の合同クラス会にしたので、思ったよりも多く、39名が集まった。

母校は前身が女子高であるため、30年前当時からその名残があった。
学年の半数以上が女子であり、何とわがクラスは、47名中、男子は14名という女性社会であった。

当時は9クラスあったが、男子の方が多いのはわずか3クラスだけであった。
従って遠足の行き先等、何らかの結論を出さなければならないとき、
多数決制を採用すると、必ず女子有利の結果になってしまうのだった。

そうした所以か出席者も女子の方が多かったのである。

30年ぶりに会った級友も多く、高校時代はアメフト部に属し、
フォーメーションを覚えられず、四苦八苦していた男は、苦労していまは弁護士となり、
2倍以上に成長した。
毎日おいしいものを食べているのであろうとは細君の弁。

英語が苦手で1を付けられたこともあった男は、今は、自然科学研究者として英語で論文を何本も発表し、社会に大いに貢献している。

9・11ニューヨークに遭遇した金融マン、銀行マン、国家公務員、新聞社の論説委員、
大手外食チェーン店から実家の飲食店を継ぎ、安定経営を続けている男等々、みな、堂々としたものだ。

三つ子の魂百までとは良く言ったもので、30年経っても話し方や、身ぶり、キャラクターは全く変わっていないのであった。

想い出話しは尽きず、いくら時間があっても足りないのだが、最後は結局、朝まで
カラオケというパターンは、酒飲みの本能であろうか。

みな、一様に元気が出たのではないだろうか。
我々はアラフィフ世代だが、とても若々しいと自慢できる。
S.ウルマンの如く、「青春とは心の若さをいうのだ」というにはまだ早いが、
10年後、20年後もこの仲間たちの心のありようはいつまでも
若いということは断言できる。
毎年、やるか。



名人戦第6局2011/06/09 13:03

羽生名人が接戦を制し、決着を最終局に持ち越した。
攻め、受けともに妙手が連発した息詰まる熱戦、
"名局"の名にふさわしい一戦だった。

本譜は考えに考え抜いて指された一手の重み、
そのわずか一路の違いが勝負の分かれ目となることを伝えている。

例えば、
▲羽生名人の83手目の2六香。


83手目2六香


以下、
△2四歩
▲2三歩
△同銀
▲2四香 と進んだ形は

83手目に単に2三歩と垂らした場合と比べると先手が一歩得する高等戦術で、
細やかな指し手に解説の阿久津主税七段も敬意を払っていた。

また、
▲97手目の6五金

97手目6五金


直前の△96手目9五桂という厳しい反撃の手を受けず、果敢に角取りに出た一手

そして▲105手目 6八銀打

105手目6八銀打

受けの妙手で、後々▲2四に桂を打ちたいときに
王手でその桂馬を抜く△7九角打ちを防いでいる。

この局面を解説していた片上大輔六段、阿部健治郎四段は
7八に銀を打って受けると予想していたが、たった一路違うだけで
攻防に大きく寄与するこの一手に感心していた。

一方、一路違いで大きく差が出たのが、森内の△110手目8三香だ。

110手目8三香



これを8四とひとつ上から打っていれば、
▲115手目 8三金と香を取った手が飛車取りにならずに
局面は変わっていただろうとの阿久津七段の解説があった。

このようにわずか一路の違いを間違えずに正確に指した羽生名人が
勝利を得たのだと自分には思えた。

最終局の先手、後手は降り駒で決まる。
先手有利の両者の対局は、振り駒から大きな注目を集めるに違いない。

最終局もこの第6局のような名勝負を見せていただきたい。



名人戦第5局2011/06/02 14:55

後手番の羽生名人が横歩取りを選択、
流行の8五ではなく、8四に飛車を構える戦形で
中盤から差を広げ、あぶなげなく勝ち切った。

NHKの中継では、中盤から羽生優勢としていたが、
控室含め、誰も予想しなかったのが、羽生の72手目、△5二金であろう。

攻め急ぎを避け、手番を渡した受けの手なのだが、
指されてみればなるほど、
この人は本当に大局を観ているのだと、感心せざるを得ない、見事な一着であった。

まさに強い時の羽生名人が帰ってきたという印象を
多くの将棋ファンに与えたのではなかろうか。

これで2勝3敗とし、次の第6局は羽生名人が先手。
この二人の対局は、先手番優勢というデータがあり、
是非名人に勝ってもらい、最終局までもつれこんで欲しいと願っている。
こうなるとますます桜井章一との対談内容が気になってくる。