第69期名人戦最終局2011/06/23 09:56

振り駒でと金が三枚。挑戦者の先手が決まった。
先手有利の両者の対決でこの瞬間、森内やや有利かと、みな思っただろう。

羽生名人は先手なら矢倉、後手なら横歩取りと戦形を決めていたのであろうか。
1日目から激しく動く横歩取りの将棋となった。

1日目の最後に羽生名人が6四歩と桂取りに指した手が新手だった。
2日目の森内の封じ手、5三桂左成。

ここから森内が終始攻め続ける。
何とかしのぎ切ろうとする羽生名人。

森内が難所を常に落ち着いた指し回しで、正確に乗り切り、
勝利をもぎ取った。

鉄板流と呼ばれ、受けの印象が強い森内が、
3連勝3連敗後の最後の対局で、強気の攻めの姿勢で勝ち、
名人に返り咲いたこの一局、そしてどれもが名局といえた
7番勝負のシリーズは、将棋ファンの記憶にいつまでも残るであろう。



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