フィールドワーク(31)2011/06/06 12:13

先日、セミナーで訪れたNOZY COFFEEの向いに
パン愛好者なら誰でも知っているシニフィアン・シニフィエがある。

まだ一度もここのパンを食したことがなく、
天気も良かったので世田谷公園へ出かけ、パン&ラテランチ。

世田谷公園


シニフィアンシニフィエのパン

コブ・サラダは来る途中のスーパー・信濃屋で。

バゲット・プラタヌ(ハーフ)240円。
流行の外カリ中フワなどという触感は追及していない、王道の味といったところか。
噛みごたえ十分、畢竟、良く噛むことで旨味を味わえる仕組みになっていることに脱帽。


パン・オ・バン

パン・オ・バン
店頭販売のみ計り売りが可能で、2スライスで260円前後。

これはちょっと衝撃的な味であった。

ナッツやフルーツがぎっしりと詰まっているので、
そのような味わいを期待すると全く違う。

しっとりとした上質なパウンドケーキのようだが、
たまご、バター、砂糖は使っていない。

これはやはりパンであり、主役はパンなのだ。
赤ワインの香りに、小麦の深い味わいが、強烈なインパクトを与える。

赤ワインを半分にまで煮詰め、生地の4割に使用していること等、
このパンのこだわりはHPに詳しいが、これを読むと驚愕の美味さに納得する。

カフェラテ

NOZY COFFEEのカフェ・ラテも秀逸であった。
この日の豆はブラジル サンタイネス農園のもの。

エスプレッソで抽出すると酸味が、かなりといっていい程際立つが、
スチームミルクと合わせると抜群のマリアージュを見せる。

スタバやタリーズのものとは明らかに違う逸品である。
これで350円はリーズナブル以上至福の喜びといえようか。



フィールドワーク(30)2011/05/23 12:48


ラベイユ外観

ラベイユ 荻窪本店へ。

今や渋谷、丸ノ内、銀座、名古屋、京都、大阪、福岡と、
出店を拡げるはちみつの専門店ラベイユだが、その本店は杉並区荻窪にある。

ケーキやドリンクなどに使いたいと前々から考えており、
仕入れの挨拶とテースティングを兼ね、訪問。

ラベイユのはちみつを用いたいのは次のようなメニュー。

・チーズケーキ
・パウンドケーキ、クッキーなどの焼き菓子
・トースト
・サンドイッチ用のハニーマスタードソース
・ピクルス
・カフェラテ
・レモネード
・ハーブティー、アイスティー

スタッフの方からひとつひとつ、説明を受けながら、
約30種類のはちみつをテイスティング。

はちみつも、ワインやコーヒーと相通ずるフレーバーがあり、
フローラル、シトラス、クリーミー、スパイシーなど
様々な香味があることを教えて頂いた。

マリアージュについても、様々な角度からレクチャーして頂き、
懇切丁寧にご対応頂いたスタッフの方には心から感謝したい。

テーステイングした結果、

◇スイーツに使いたいはちみつは、

・クリーミーマルチフラワー
 ヒマワリや栗などのいわゆるブレンドだが、くせがなく、香り高い。
・さくらんぼ
・ラベンダー
・ラズベリー
・オレンジ

 焼き菓子のように火を入れる場合は、焼いても香りが飛ばないはちみつを
 選ぶのが肝要。

◇トーストに合い、人気が高いもの

・あざみ
 ラテにも合うそうだ
・アルファルファ
・ユーカリ
 そのまま使う場合は、香りの高いものが好まれる。

◇レモネードには

・イタリア産レモン
・さくらんぼ

ラベイユでは、日本、イタリア、フランスをはじめ、ギリシャ、ニュージーランド、
オーストラリア、スペイン、台湾など世界各国のはちみつを取り扱っているが、
私が積極的に使ってみたいと思っているのが、イタリア産のものだ。


ラベイユのパンフ

ラベイユのパンフ2


ラベイユのイタリア産はちみつは、
全てICEA(イタリア有機認証機関)の認定を受けたオーガニックのものだからで、
安心安全で“自然のパワーが感じられる陽気なおいしさ”を様々なメニューで試してみたいと考えている。

ラベイユのはちみつ

CILIEGIOは、さくらんぼ。まずはチーズケーキの甘味に採り入れてみたい。



また、オーガニックの紅茶も仕入れ対象の一つだ。

阿佐ヶ谷に本社のある、マカイバリジャパンの輸入する、マカイバリ農園の紅茶である。


マカイバリ茶園のダージリン


今年の春摘みのダージリン・ファーストフラッシュ(Vintage)を試してみたが、
香り高く水色も良く出ていて、上品な味わいであった。
100g 2,835円の品だが、ダージリンのファーストフラッシュにはこだわりたいと思っている。

さて、紅茶の輸入販社がもうひとつ阿佐ヶ谷にある。
リーフルという会社で、伊勢丹等にも卸し、扱う農園も様々で、手広く事業を行っているようだ。こちらの茶葉も近々に試してみるつもりだ。

ラベイユやマカイバリジャパンのような杉並区の優良企業の食材を豊富に仕入れ、
杉並区をより元気に、と考えている。


フィールドワーク(29)2011/04/27 11:02

山下ナチュラ農園へ。

イル・プルー・シュル・ラ・セーヌで同期生だった山下さんが営む農園。
山下さんは、有機農法のひとつ、自然農法による栽培を行っている。

自然農法は、20年以上農薬や化学肥料を使用していない土壌で
落ち葉など自然由来の堆肥により、土本来の持つ生命力を最大限に発揮した方法で、
除草剤も有用微生物を死滅させ地力低下を招くため使用していないとのこと。

この春、ブルーベリーのオーナーを募集するということで、千葉県富里市の現地を訪問。

山下農園2


ブルーベリーにもラビットアイや、オニールなど
たくさんの品種があることを教えて頂き、気に入った苗木、2本分のオーナーとなった。


ブルーベリーの木

ブルーベリーの花

苗木1本の収穫オーナー権料は3,000円。

山下さんは、震災後、復興支援のチャリティーとして限定30本で苗木のオーナーを
募集、苗木1本分の半額1,500円を義援金として寄付することとしたのである。
ちょうど先日、予定数に達したため、日本赤十字社に送ったとのことであった。
自分も少しでも復興支援に貢献させて頂き、良かったと思っている。

収穫が楽しみであるが、ゆくゆくは、山下農園さんのブルーベリーをはじめ、
ブラックベリーなどの自然農法で育てられた果物をたくさん仕入れ、
夏季限定でタルトやジャムを店で提供していきたいと考えている。

また、山下さんのご厚意でブルーベリーの苗木を1本お土産として頂いた。
いま、きれいな花が咲いているが、結実を期待して、きちんと水やりをしながら
見守っていきたいと思っている。

ベランダのブルーベリーの花

ベランダのブルーベリー



フィールドワーク(28)2011/03/04 11:36

ブレンドは3種類。

2-3ブレンド(苦味と酸味が程良いまろやかな味わい)  
れんがブレンド(すっきりとした苦味のブレンド)   
花待ブレンド(清冽な香りとなめらかなコクのブレンド) 

どれも450円。
苦み系のれんがブレンドをチョイス。
あわせて自家製カッテージチーズとえびのトーストサンドをオーダー。
単品450円、飲み物とセットで100円引き。

自家製カッテージチーズとえびのトーストサンド

ネルドリップで淹れたれんがブレンドは惹句の通り、すっきりとキレがあるタイプ。
甘みも感じられ、おいしい。

トーストサンドは、自家製のカッテージチーズにフレッシュ感があり、
はちみつをトースト側に塗ってあるのだろうか、やや甘めに仕上がっている。
挽き売りは、ブレンドが380円/100g、ストレートは400円/100gから各種あった。
この日は、パナマ・ララ農園 530円/100gを購入、
すっきりとした酸味、アフターテイストもしっかりと感じられる豆であった。

ケーキ類も各種あり、参考になった。

店内は白を基調にシンプルな内装、清潔感にあふれている。
ジャズのアナログレコードが流れており、中々落ち着いた雰囲気である。

店奥に置かれた焙煎機はFUJI ROYALで珍しくブルーのカラーリング。

席数は二人掛けが4つ、四人掛けのソファー席がひとつ、カウンターが4席と
目指す店作りに似ている。

カフェ2-3外観





フィールドワーク(27)2011/02/25 18:49

HCJ2011へ。

HCJとは、
HOTERES JAPAN(国際ホテルレストランショー)
CATEREX JAPAN(フードケータリングショー)
JAPAN FOOD SERVICE EQUIPMENT SHOW(厨房設備機器展)の
三つの合同展示会のこと。

自分の関連する厨房機器や、テーブルウェア、食材などを見て回ったのだが、
最後の方は足が棒になり、へとへとになった。

この展示会は、東京ビッグサイトの東側全6ホールを使っているので、
全てを見ようと思うと、1日ではとても収まらない。

因みに6つのホールを合わせた面積は51,380㎡で、
東京ドームの面積46,755 ㎡を上回っており、
歩いた距離も相当であろうから、疲れるのも当然であろう。

さて、収穫物を整理してまとめておく。

●オーブン
フジマック  コンパクトコンベクションオーブン

フジマックコンベクションオーブン

 オレンジ色のオーブンはこの会社だけ。
 デザインで選ぶならこれしかない。91万円。

北沢産業のプロシューマー電気オーブン。

北沢産業オーブン
 
赤色のものがいい。414,750円。
デザインが優れているのはこの2社のみといってよい。

尤もこうした機器は客席から見えない厨房部屋にあり、デザインより
機能、耐久性ということで一律無骨なステンレスのデザインになっているのだろう。

しかしながら、
昨今は、オープンキッチンも増えている。こうしたデザイン性に優れた業務用
厨房機器がもっとでてくるこことに期待したい。

マルゼン 小型コンベクションオーブン。ガス式。特価 143,430円。

丸善のオーブン
 
ホシザキ電機  スチームコンベクションオーブン。
 定価1,047,900円 だが、実勢価格は75万前後。
 コンベクションオーブンもスチームが付くと料理の幅が広がる。
 が、20万前後のタイプで機能は充分であろう。


●キッチン・テーブルウエア

東洋佐々木ガラス
 世界初の強化クリスタルを使用したワイングラスやビアグラス。
 大小様々な種類があるが、どれも1,500円前後。

 「100均で仕入れるのも良いが、割れ、欠けが頻繁にあるので、CP度はこちらの方が
 断然良い」との営業トークに納得。

 グッドデザイン賞を受賞するなどデザインが良いところも魅力。
 他の高級ブランドカップなどを組み合わせた卸売りのサービスもあるとこのことで、
 煮詰まったら見積をもらうこととした。


ハセガワのホイッパー

 これまで困難だった根元部分の洗浄を可能にしたのが特徴。
 パティシエたちはサルモネラ菌対策として卵の泡立てには専用のホイッパーを
 使っているらしいが、見分けが困難なので、独自にテープやリボンを付けて
 工夫していたとのこと。そうしたニースに応えた画期的商品とのセールストーク。

トータルキッチングッズ(遠藤商事)からは4色からのものが展示されていた。

TKGのホイッパー

 
Villeroy & Boch  このブランドにも業務用の洋食器がある。
 丈夫で傷の付きにくい業務用でありながら洗練されたモダンなデザインが良い。
 価格もリーズナブルで検討の余地あり。

●食材等

トゥロワ ムスカテールのジェラート
  
 特徴は、産地銘柄へのこだわり、天然素材そのものの旨味をいかすレシピ、
 手作り、出来立て、年間100種類以上の豊富なメニュー。
 味見もしたが、すっきりとした後味で香りも豊かであった。
 業務用卸価格 3L 3,360円

Mighty leaf の紅茶
 1996年にサンフランシスコで誕生した新興ブランド。
 ハーブティー、アイスティー、とりわけシルクの糸を使った独自の高級ティーバッグを
 主力としているようだ。

 “フレーバーティーとハーブテイ―”の方が今は需要が多い、と営業マン。
 ロンネフェルト社の茶葉と併せた仕入れも可能とか。
 アイスティーレパトーリーの検討材料。

オリエンタル酵母工業株式会社 オーガニック商品
 小麦、ハム等ドイツ、アメリカのものが多い。

●その他
株式会社ワン&オンリーキャスティング
 飲食・フード業界専門の求人サイト。
 半年契約46,800円、1年契約58,800円の低価格で求人が可能。

この他、浄水器、冷蔵ショーケース、紙ナプキン等の資材、メニューブック、
包丁、フライパン等多数の展示物を見た。

期待していた冷凍パン生地は数社が出展、たいていはホテル、給食などの
大口が対象で小ロットを扱うところの試食をしてみたが、
検討対象にならない味であった。

もうひとつ「パントーネ」というブランドのものを試してみたいが、
冷凍パン生地のコストパフォーマンスも試算せねばならない。