単発ビジネスセミナー(6)2011/06/22 15:27

「個人法人の違いと開業のための準備」

主催:東京商工会議所 豊島支部
講師:湊義和氏(湊税理士事務所
受講者:約50名
受講料:無料

個人事業主として開業するための心構え、納めなければならない税金の種類、
法人の設立のしかた、利益が出た場合の個人法人の税比較等、
2時間半にわたって丁寧でわかりやすい講義が展開された。

特にポイントとなった、
利益が同額の場合、個人と法人でどちらが有利なのかについて記しておきたい。

◆個人事業主の場合の納める税金
 国税(個人所得税+消費税)+地方税(個人住民税+個人事業税)

◆中小法人の場合
 国税(法人税+消費税)+地方税(法人住民税+法人事業税)

個人所得税は所得に応じて税率が増える超過累進課税方式で、
5%から40%まで6段階に分かれている。

法人の場合は利益が800万以下の場合は22%、800万を超えれば一律30%の固定式

そこで両者の税金負担が所得金額≒利益によってどう変わっていくかを
比較したのがこの表だ。

税金比較表


税金比較表2


個人・法人の税率の分岐点は
所得金額≒利益が600万円を超えたとき
であることがわかる。

よくセミナーなどで手元に60万以上残ったら会社組織にした方が良いと聞くが、
その意味がようやくこの表を介して理解できた次第である。

この連続した、主催者の異なるセミナーを受講してみて勉強になったのは、
個人事業者の青色申告のしかたも多々あり、飲食店には飲食店に合った
会計ソフトを選ぶべき、ということで、大変有意義であった。