単発ビジネスセミナー(4)2011/06/21 11:05

先週、立て続けに3本、ビジネスセミナーがあったので、ポイントを書き留めておく。

「数字で見る繁盛店の裏側」
主催:店舗そのままオークション(株式会社M&Aオークション)/株式会社アプリラボ
講師:菅野壮紀氏(アプリラボ)
受講者:10名前後
受講料:無料

繁盛している飲食店はFL管理を毎日行うことが原則。
食材原価(food)と人件費(labor)を日々入力管理することで、
累計でいくら黒字なのか、いくら赤字なのかが具体的な金額で見えてくる。

そのため、今月赤字になりそうだと思えば、仕入額を減らしたり、
アルバイトの人数を減らし、シフトを変えたりして、最終的に黒字にもっていくことが
容易になるのだそうだ。

そこでアプリラボ社の開発した数値管理ソフト「K1くん(けーいちくん)」を
使えば、レジ、売上・仕入管理、タイムカード、シフト作成、給与明細等を
連動させ、一元的に管理できますよ、飲食店向けにカスタマイズしてある
画期的ソフトですよ、というのがこのセミナーの本筋である。

売上管理系ソフトは、「弥生シリーズ」や「勘定奉行」等多々あるが、
レジとの連動、タイムカードとの連動はないそうだ。

FL値を日々入力する重要性は理解したが、私のような小さな個人事業主は
まずはエクセル管理で充分である。しかしながら、青色申告を考えると、
やがては既存の会計ソフトの導入を考えねばならないのだろう。



単発ビジネスセミナー(5)2011/06/21 12:27


「人を雇うために最低限やっておくべきこと、やらなくていいこと」
主催:サッポロビール株式会社
講師:黒部得善氏(株式会社リーガル・リテラシー代表取締役)
受講者:約20名
受講料:無料

サッポロビールは、家庭よりも外食で飲まれている割合が
他の会社に比べて多い方で、そのため、飲食店を大切にし、
トータルに支援することを事業として行っている。

サッポロビール開業サポートパンフレット


開業をサポートする無料セミナーはその一環で、数多く開催されている。

ポイントのみまとめておく。

人を雇うために最低限やっておくこと

・理念と行動指針を作成する
 自分の言葉できちんと伝えられるようにつくること

・労災保険には必ず入る

・未払い残業代対策をしておくこと
 雇用契約書を交わし、残業代について明記しておく


やらなくていいこと

・助成金はあてにしない

・社会保険、厚生年金は慎重に
 社会保険完備でないと人が集まらないのではなく、
 社会保険はなくても良いという人を集めるのである。
 個人事業の場合は、5人以上雇ったら社会保険加入が義務

・専門家に振り回されない
 飲食業には不向きの会計ソフトを税理士・会計士の推薦だからといって
 安易に導入しない。


全体に、個人飲食店を意識した講義でわかりやすかった。
サッポロビールの飲食店を大切にしている姿勢が顕著にあらわれている。

ビールやアルコールの提供は考え所だが、開業及び開業後のサポート等を
考慮すると、ビールを仕入れるならエビスという選択肢も出てくる。