フィールドワーク(39)2011/09/13 12:06


KAFFEE SEEBACH(カフェ ゼーバッハ)。
世田谷区弦巻4丁目にあり、最寄駅は桜新町。

ベッカライブロートハイムというベーカリーに併設されたカフェで、
この一角だけを切り取るとあたかもドイツに来たかのような雰囲気である。

カフェ・ゼーバッハ

店内撮影禁止のため、写真はないが、パンはもとより、パンをおいしくさせる
食材が秀逸であった。

私が頼んだのは、ロースハムサンドイッチのセット。1,290円。
セットにはスープとサラダか、ラタトゥィユがつく。私はラタトゥィユを選び、
さらにスープは、金額をプラスしてポークシチューにしてみる。

ロースハムサンドは、トーストも選べるが、生をチョイス。
やや厚めにスライスしてあり、とても柔らかな食感。ハムのほか、レタス、玉ネギ、
トマト、チーズがはさんである。

バター、マスタードマヨネーズといった王道の味付けで懐かしくほっとする感覚だが、
キュウリを使わず、玉ネギを使ったところにどこか新しさがある。

さて、脇役のポークシチューにちょっと驚いてしまった。
メニューには、豚バラ肉をトマトとレモンで煮込みましたとあり、
これまでに食したことのない味覚であった。

レモンの果肉や皮は取り除いてあるようで、姿は見えない。が、その爽やかな風味が、
豚肉のネガティヴな面である、臭みや脂っこさを見事に打ち消している。

さらにトマトの酸味、玉ネギの甘みと相俟って、この上ないハーモニーを奏で、
レモンという食材がシチューに新風を吹き込む相当な働き者であることに気付き、
感激するのである。

この感激の味を再現すべく、早速試してみるが、そのレビューは稿を改めるとして、
この料理をいろいろ調べてみたのだが、レシピが見当たらない。
どなたかご存知の方がいらっしゃったら、ご教示頂きたい。

細君は、パンの盛り合わせ(350円)とはちみつ(150円)。

この店には当然ドイツパンも豊富にあるのだが、この盛り合わせにはいっていた
普通のバゲットがまたとてもおいしかった。

焼きたてだったのであろうか、一口大にちぎっただけで、
甘く香ばしい芳醇な香りが漂う。

鼻に近付けて香りを嗅ぐことなく、これだけの香りを発するパンは、そうない。

帰り際にこのパンを買おうとするも、店先にはあらず。しかし、事情を説明すると、
店員さんは即座にカフェに行って確かめてくれ、この日は店頭では販売しない、
イートイン専用に焼いているものだったのかもしれないが、販売してくれたのである。

それはプチカンパーニュというもので、プチというほど小さくはないのだが、
価格はひとつ100円であった。

サービス、味ともに上質のベーカリー&カフェ、再訪は間違いない。



この夏は、かき氷がブームになったが、我が家では夏と言えばかき氷でよく食べている。
この日は、パーラー江古田の沖縄ぜんざいである。450円。


沖縄ぜんざい

やや硬めに煮てあるたっぷりのキドニービーンズと直球勝負の黒糖シロップ、
ボリューミーながら、甘さ控えめなので、ぺろりと頂ける。

この店に来て、サンドイッチを食べないのは、不本意であるが、
夕方近くになると、パンもほとんどなく、夏は沖縄ぜんざいだけを
食べに来るのも良いのかもしれない。

沖縄ぜんざいは14時から。