起業支援セミナー(1)2010/11/15 17:27

起業支援セミナー 基礎編に参加。

主催:株式会社全国商店街支援センター
企画・運営:NPO法人杉並中小企業診断士会
後援:杉並区産業振興課

受講料:3,000円(全5回)
参加者:約20名

このセミナーは、杉並区内での出店、関心がある人を対象に
起業に必要な知識やノウハウを提供する講座だが、
主催が全国商店街支援センターである通り、
商店街でお店を閉じてしまった物件と新規開業者を結びつける、
いわゆる「マッチング事業」の一環という性格も帯びている。
杉並区と強い結ぶつきがあるため、参加した次第である。

第1回目は「起業の心構えとビジネスプランの概要」
講師:四ツ柳茂樹氏(株式会社OCL代表取締役)

概要は以下
1 起業と取り巻く環境
2 起業の条件・起業する事業の選択
3 起業のさまざまな形態
4 ビジネスアイディアの発想方法
5 ビジネスプランの概要

この中で興味深かったのが「ビジネスアイディアの発想方法」で、
講師がビジネスの発想方法を独自に7つに分類しているのだが、
そのひとつに「組み合わせ発想法」というものがある。
これは通常関連しない3つ以上のビジネスを組み合わせることによって
新たなビジネスを見つけ出す発想方法である。

この方法の具体として、
「コンビニ」「マンガ・アニメ」「通信」「自転車」の4つを組み合わせ
意図的に新たなビジネスをひねり出す演習を実施した。
セミナーでは、グループに分かれ、ディスカッションしながらビジネスの可能性を
まとめていく。

他との差別化を図るときの発想法としておさえておくべき考え方である。





コーヒー講座152010/11/16 11:54

堀口珈琲研究所主催セミナーのテースティング会・入門編。
13:00-16:00 受講料:5,250円 参加者:13名
講師:伊藤亮太氏

SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)のカッピングフォームの記入の仕方を
解説する講義編と実際にカッピングを行いながら、フォームにスコアを記入していく
実践編の二章立て。

まずはカッピングフォームの記入について。
セミナーのカッピング編でも簡単な講義があったが、このセミナーではより詳しく解説があった。

評価するのは以下の10項目

1.Fregrance/Aroma ……粉の香りと、注湯後ブレイクした時の香り
2.Flavor  ……………………独特の香味。総合的な味、キャラクターとして見る。
3.Aftertaste   ………………後味
4.Acidity  ……………………酸味
5.Body ………………………コク。味の厚み、濃度、触感。
6.Balance……………………酸味、コク、フレーバーのバランス
7.Uniformity  ………………5つのカップの統一性、均一性。
8.Clean Cup  ………………透明性、濁りがない
9.Sweetness  ………………アラビカ種としての甘みを持っているか
10.Overall …………………総合。個人の好みを反映してよい

このうち、強弱を見る項目が設けられているのが次の3点
1.Fregrance/Aroma
4.Acidity
5.Body

0.25ポイント刻みでそれぞれの項目に点数を与えていく。

カッピングフォーム1


カッピングフォーム2



カッピングフォーム3

評価の基準は、

6.00……Good
7.00……Very Good
8.00……Excellent
9.00……Outstanding

次の3点は特に大きな欠点がなければ10点をつける。

7.Uniformity 5つのカップの統一性、均一性。
8.Clean Cup 透明性
9.Sweetness 甘み

これらの項目を合計し、80点以上であればスペシャルティコーヒーの範疇に入ると
アメリカでは定義がなされている。
以下は講師の伊藤氏の評点の目安である。

★80点以上85点未満
 ・クリーンなコーヒー
 ・産地の特徴は明確でない

★85点以上90点未満
 ・産地の特徴が明確(産地が言い当てられる)

★90点以上
 ・個性が明確
 ・一般的な産地の特徴とは異なることもある。(農園特有の個性)

85点以上をつけるものは稀であるそうだ。

座学後、すぐにカッピングに入る。
まずは2種類のカップをブラインドで。
明らかにグレードの違うことが分かる2種で、
ひとつは粉の香りと酸味に特徴があり上品なカップ、
もう一方はロブスタ種であるかのような苦みがきつくでているものであった。

私のスコアは良い方が80.5、良くない方が72であったが
講師の伊藤氏のスコアは前者が84.5、後者が76.75とのことであった。

この結果で意外に甘いスコアのつけかたをしていることと、明らかにスペシャルティーの
範疇ではないと思えるものも76.75という得点が与えられることを習得した。

次はブラインドでの6種。
結果的にスペシャルティーが4種、それ以下が2種あったのだが、
インドネシア・スラウエジ産のものを大きく見誤ったのが勉強すべき点であった。

粉の香りや酸味の質等が抜きんでていると思い、私は6種の中で最高得点を与えたのだが、
講師の評価は、これは果実の腐敗臭、ゴム臭があり、恐らくコーヒーを運ぶ麻袋に重油のようなものがこびりついたのではないかとのことで、74.75という最低スコアをつけたのであった。

また、他の5点の銘柄はペルー、ブラジル、ハワイ、グアテマラ、ウガンダ・ロブであったが、ハワイに対して講師が評価したライチのような香り、なめらかなボディといった微妙な香味の差をいかに得点にあらわすのかがわからず、難しいものであった。

来週はテースティング会に参加するが、カッピングは積み重ねていくしか上達する方法がなく、出来得る限りこうしたセミナーには参加し、スキルを磨いていきたい。



コーヒー講座162010/11/17 09:34

ハーモニー主催 ドリップ・ベーシック編。
13:30-15:30(予定は15:00) 受講料:3,000円 参加者:4名
講師:黒澤 龍弥氏

独自の理論を展開している講師の抽出論(ドリップ流体抽出理論)に関する解説と
それに基づいたドリップの実演。

焙煎深度や粒度の違う豆を条件を変えて抽出し、都度テイスティングするのだが、
まず理論が難しく、通常はわかり易くするための例え話がまたひと捻りあり、
結局何となく解ったようなわからないようなもやもやが続いたまま
最後まで結局見ているだけで終わってしまった印象である。

焙煎の深い豆の場合は60度以下の低温・点滴法でゆっくりと抽出するのだが、
抽出後のコーヒーを再加熱するのは望ましくないということでぬるくてもこれが
おいしいのだというお仕着せの理論には閉口してしまった。
熱いコーヒーがおいしいと思う人も少なからずいるであろう。

全部で7-8回の抽出の実技を見ただけで、お土産もなく、通常のコーヒー教室とは
一線を画しているのが良く分かるが、私にとっては他の講座と比すとCP度は低いものであった。


起業支援セミナー(2)2010/11/19 10:34

起業支援セミナー(2)
「売上獲得のためのプランニング」
講師:河合史門氏(河合経営研究所代表)

概要は以下

・売上獲得のためにどうお客様へアプローチするか
・営業の方針を決定しよう
・どのくらい売れるのか予測してみよう
・ブランド経営でいこう!

やはり自分の強みをどう売っていくのか、どう差別化し、ブランド化していくのかが
大きなポイントといえる。

次のようなブランド戦略の例があり、参考になったので記しておく。

1.あなたが売るものは一般に何と呼ばれているか
(アジ。どちらかというと低級魚のイメージ)

2.あなたが本当に売りたいものは何か
(佐賀関という豊かな漁場で獲れ、徹底的な品質管理がなされ(一本釣り・面買い・活けじめ)、全く鮮度が落ちていない、宝石のような高級魚

3.そのためにあなたは何をやめるか
(安売りは一切しません。普通のアジの4倍の価格です)

4.顧客は何を買ったか
(わざわざ大分県まで出かけていくにせよ、遠くから取り寄せるにせよ、
それだけの価値がある魚を今食べているという充実感)

5.それは他で買えるものか
(他では絶対に買えないものです。日本に一つ、世界に一つのアジです。)

その商品の名前は?
関アジ


この日は終了後懇親会もあり、企画運営者・講師含め約20名が集まり親交を深めた。
みな、杉並区内での開業という同じ目標があるので、まとまりやすく、今後も情報交換を続けていきたい。





イル・プルー(4)2010/11/19 11:32

イル・プルー(4)
イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ主催
「嘘と迷信のないフランス菓子教室・入門速成科」(全20回)

第4回は盛り沢山、
「ガトーショコラ」&「ショソン・オ・ポンム」&「ラング・ドゥ・ブッフ」

ガトーショコラのポイントは何と言ってもフランス・ペック社の材料を使うこと、
これに尽きる。弓田氏もブログでその理由を述べている。


ガトーショコラ


「スーパーゲアキル」「ベネズエラ」といったチョコレートはもとより、
カカオバター、ココアといった材料も当然ペック社のものを使う。

口当たりはやや硬めの印象、ほんの少し、ふんわり感が欲しいところだが、
要はメレンゲの混ぜ加減にあり、その調整は難しそうである。

チョコレートの風味はビター目で、大人の味。
このケーキにはグラニュー糖が合計170gほど使われているが、甘味はそれほど強くない。
一週間ほど日持ちするので、常任メニューとして活躍させたいものである。




「ショソン・オ・ポンム」はアップルパイ。
リンゴをバニラ棒や白ワインとともにじっくり一時間煮てコンポート。
やわらかなやさしい味で、酸味も心地よい。
パイの成型はあいかわらず難しかった。イメージした形にならない。

「ラング・ドゥ・ブッフ」はtounge of beefでいわゆる牛タンのかたちをしたという意味の菓子。パイ生地をフランス産の赤砂糖・キャソナードをまぶして焼いたもの。

この日は実演のみだったが、パイ生地は成形時にどうしても余分が出てしまうので
その有効活用法として紹介されたのである。

この教室は余った材料は持ち帰る、ボールを冷やしていた氷は水を切って
再利用するするなど、材料等を絶対に無駄にしないポリシーが貫かれており、
是非日常の中で身につけていかなければならないと自戒するのである。