コーヒー講座172010/11/22 10:44

堀口珈琲研究所主催セミナーのテースティング会(第75回)
13:00-16:00 受講料:5,250円 参加者:13名
講師:堀口俊英氏

12種のコーヒーを2回に分け、テースティング。

第1セッションは次の6種。テーマは2010-2011のニュークロップで、
ひとつだけオールドクロップが含まれており、それも判別してみるという趣向。

(1)コロンビア・ナリーニョA
(2)コロンビア・カウカ
(3)コロンビア・ナリーニョB
(4)ペルー・RA
(5)ペルー・オルキギア
(6)パプア・ニューギニア・シグリ農園

さて、私の付けたスコアは順に、
82.25, 82.5, 80.5, 82.5, 81.0, 82.0で

堀口氏のスコアは
83.5, 79.0, ×, 81.5, 81.0, 84.0

#3がオールドクロップであろうと何となくわかったのだが、
堀口氏に言わせれば点数を与えることができないほどひどいとのこと。
そしてこの豆は何と2008年のCOE(カップ・オブ・エクセレンス)で、
2年経つとCOEといえども相当劣化するということを理解してもらいたかったようだ。
このような豆がCOEであることを理由に未だに販売されているのがさらなる問題とも。

このセッションは#4,5,6がティピカ種で、そのやわらかでマイルド、柑橘系の酸を
持つ特徴を知っておくという意味もあり、非常に楽しむことができた。

続いて第2セッション。
(1)グアテマラ・ウェウェテナンゴ
(2)ブラジル
(3)タンザニア・ブラックバーン農園
(4)インドネシア・ジャワ
(5)ロブスタ種
(6)リベリカ種

(5)、(6)は得点を与えることはせず、
アラビカ種以外の豆の味も知っておくというもの。
さて、私の付けた点は、83.0, 80.0, 83.0, 82.0で
グアテマラとタンザニアが良いと感じたが、ほとんどの参加者も同様であった。

堀口氏の評価は、84.25, 79.0-80.0, 84.0-85.0, 82.0で、
タンザニアはヨーグルトのような酸をもちキャラクターがはっきりしているので、
産地が特定できる85点に近い点をつけても良いとのことであった。

スペシャリティーコーヒーの中でもそのグレードは85点を境に分かれ、
85点以上のものは香味は格別で流通も少ないので、高値を付けるのだという。

こうしたカッピングを繰り返していると、高品質の豆の中に品質の低いものが混ざっていると、何となく判ってくるもので、何より80点に満たない凡庸のものを仕入れないというスキルを磨かねばならないのである。