イル・プルー(10)2011/03/17 12:36

イル・プルー(10)
イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ主催
「嘘と迷信のないフランス菓子教室・入門速成科」

第10回(最終回)
「フランボワーズのケーキ」

最終回のこの日、地震や計画停電の影響があったのであろう、
受講者は通常の20人余から9人と激減。

各々があの日の自分を思い出しながら語る。


最終回なので講師は弓田校長。

イル・プルーでは、ちょうど講義の真っ最中、
帰れない生徒が出て、講師と共に教室で一夜を明かしたそうだ。

自分は、三軒茶屋のキャロットタワーの中にいた。
三茶は20数年通っている美容院があり、午後3時の予約には
少し早く時間をつぶしていた。

1階でありながら相当の揺れを感じ、すぐに表に出ると、
近くの交番に大勢の人が集まっていた。

近くのカラオケ屋ビルの入口上部が倒壊、コンクリートが散乱しているのを
見たとき、かなり大きな地震であったことを実感した。

その日は下北沢を経由して、歩いて帰宅。幸い、1時間余で到着できる距離であった。

美容院に勤める友人を車で送った後、
帰宅難民となっている細君を迎えに行ったのだが、都心は大渋滞。

永福町あたりから抜け道を通って、新宿に出るのに2時間弱。
携帯は通じず、何とかメールで細君と待ち合わせ場所を
市ヶ谷と決め、ようやくたどりつく。

そこから我が家まで3時間近くかかったのであった。

被災者の方々にはお見舞いを申し上げるとともに、
一早い復興をお祈り申し上げる次第である。


さて、フランボワーズケーキ。
イル・プルー流の特徴は以下の通り。

・底と中間の二層のアーモンド生地をフランボワーズのババロアが包み込むような構成
・ババロアにはたっぷりのリキュール(フランボワーズリキュールとホワイトラム)が
 入る。

まずは、焼きあがったスポンジ生地を1cm厚さで2枚取るのだが、
相変わらず平行に切ることができなかった。

ババロアは、卵黄にフランボワーズのピューレを加え、4-5分かけて80℃まで
加熱するのがポイント。


フランボワーズケーキ


フランボワーズのケーキ


写真はお手本のもの。

味はかなり酸味が立っている。リキュールの香りも強い。
舌触りもかなり滑らかで上品に仕上がっている。

メニューに取り入れたい一品だが、日持ちがしないので、
週末限定にするなど、工夫が必要であろう。

この日は、修了証の授与式もあった。
修了証はカラー印刷で、デザインも良く、かなり立派なので驚いた。

持ちかえり用の筒まで配られ、イル・プルーのていねいな考え方が
伝わってくるのである。

自分は半年、10回の参加であったが、相当に為になった。
今後の菓子作りに生かしていくとともに、
復習を何回も重ね、試作を続けていくことが肝要と考えている。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
明治、大正、昭和の次の時代は?

コメント:

トラックバック