紅茶講座(2)2011/01/27 12:33

日本紅茶協会主催
ティーアドバイザー養成研修
10:00-16:00 (昼食休憩1時間)
 全3回の第2回目は次の二単元

1.産地別茶産業とティスティング(講義と実習)
2.マーケティングと販売技術に関する基礎知識(講義のみ)

まずは午前の部、
主な生産地の紅茶をティスティングし、その特徴と評価に用いる用語を知る。
実際にテイスティングしたのは次の10種類。

1.インド産 ダージリンファーストフラッシュ
 3月末~4月に摘む1番摘み。茶葉浅緑色でチップ(茶葉先端にある芯芽)が多い。
 水色は淡い黄味がかったオレンジ色。さわやかな若々しい香り、緑茶に似ている。

2.インド産 ダージリンセカンドフラッシュ
 5月~6月。シルバーチップを多く含む。水色は明るくやや濃いめのオレンジ。
 「紅茶のシャンパン」と称され、ふくよかで優雅な味わいが特徴。
 良質のものは「マスカテル・フレーバー」に富んでいる。

3.インド産 アッサムセカンドフラッシュ
 6月~7月。ゴールデンチップを多く含む茶葉。
 濃い赤褐色の水色。芳醇で甘くコクがあり、「モルティー・フレーバー」と呼ばれる。

4.インド産 ニルギリ
 明るい鮮紅色、くせのないフルーティーな香味。

5.スリランカ産 セイロン・ウバ
 標高400フィート(1,200メートル)の高原で生産。茶褐色の外観、
 明るく赤味の濃い水色。7月~8月がクオリティーシーズン、サリチル酸メチル含有量が
 高く、「パンジェント」と呼ぶ爽快な渋みが特徴。

6.スリランカ産 セイロン・ヌワラエリヤ
 標高2000メートルの最高地産。ゴールドイエローといわれる透明感のある水色。
 花のような甘い香り、緑茶のようなさわやかな渋み。

7.スリランカ産 セイロン・ディンブラ
 スリランカ高地産(ハイグロウン)の中で生産量最多。濃いオレンジ色の水色。
 くせがなく、バランスが良い。1月~2月がクオリティーシーズン。

8.中国産 キーマン
 真っ黒の外観。ややスモーキーで蘭のような香り。
 世界三大銘茶(ダージリン、ウバ)の一つ。

9.インドネシア産 ジャワ
 爽快な刺激性やコクもなく、ゴクゴク飲めるようなライト・タイプ。

10.ケニア産 ケニア(CTCタイプ)
 明るい濃いゴールデンレッドの水色。刺激が少なく、甘味、コクもありバランスの
 とれた香味。

次に2のマーケティングについては既知の「SWOT分析」、「4つのP」等、基本事項が
解説されたが、お手本となる興味深い起業の実例が紹介されたので書き留めておく。

●顧客満足
 リッツ・カールトン・ホテル
 NOといわないサービス。社員研修。

●ビジネスモデル(システム)
 アスクル。明日来る流通システム。小売店との共存。

●ブランド
 コカコーラ

●営業のマネジメント
 タカラ・ベルモント
 理・美容関連設備機器を軸に、デンタル・メディカル関連設備機器、化粧品などを
 手がける企業だが、営業のプロセスを分解し、チームで営業するマネジメントシステム
 を導入し、成功をおさめているのだという。

 上記の超大企業と並列で紹介されるとは、やるなあ、タカラ・ベルモント。
 

さて、午前の実習後にはミニテストも実施されたが、なかなか難しかった。
第4回目の試験に備え、きちんと覚えておく必要があると実感するが、
もの忘れが激しい老体の身には厳しい試練である。