フィールドワーク(8)2010/06/28 11:44


シンチェリータのジェラート1


シンチェリータのジェラート。
左:カカオフランボワーズ、ペパーミント、ラックココ(ココナッツ)の3種 500円
右:ピスタチオ、ノッチョーラ・スクーロ(ヘーゼルナッツ)、マンゴーの3種 600円
ピスタチオが入ると100円UPする。
甘味は杉並区・荻窪に本店を持つはちみつ専門店・ラベイユのはちみつのみで表し、食材は国産にこだわる。
フルーツやナッツといった食材そのものの旨みが凝縮されており、食材よりも食材らしさを感じる逸品。
はちみつの甘さは、すっきりとしてアフターテイストも爽やか。
これまでのいわゆる高級ジェラートの概念を覆されたといってよい。

私のジェラートナンバー1は、かつて川高島屋バール・ジェラテリア アンティカ であった。
以下、パンチェーラ(新宿高島屋B1)や
マリオジェラテリア(新宿伊勢丹)、
GROM(新宿丸井・原宿)にも行ったが、シンチェリータのジェラートは、群を抜いているといっていいだろう。

チョコレート系に力を入れるGROMはイタリアから直輸入している店だが、地産地消やフードマイレッジが叫ばれる中、

“イタリアの優秀な農業家からの新鮮で季節に合ったフルーツのみを使用すること、着色料や合成添加物は使用しないことです。ソルベのベースとなる水には、ルリシア山の水、クリーム系のジェラートには高品質のフレッシュな生乳をまた、バイオロジカル・エッグ、中央アメリカからの厳選されたカカオとカフェなどを使用しています。”(HPより抜粋)

とあるが、
イタリア国内で展開することに大きな意義はあるだろうが、それを国外へ輸出しているという段階で既にコンセプトワークが破綻しているとはいえまいか。

それに比べ、シンチェリータはあくまで国産にこだわる。

“私が考える国産である意味は、より日本人に合う味であり、豊かな日本の食材を出来る限りフレッシュに使うことであり、国産である安全性を明確にしたいというものです。
また、材料が国産であるだけでなく、製造技術、レシピも全てオリジナルにすることで、全てにおいて国産であるということができます。”

荻窪に本店を持つラベイユのはちみつを使ってジェラートを展開している店が、渋谷、中目黒に次いで新たに阿佐ヶ谷にできたのは、杉並区民にとってはたいへんうれしい。

もっと話題になるべきジェラートである。

シンチェリータのジェラート2



フィールドワーク(9)2010/06/28 13:57


マンモスコーヒー・チーズケーキ


COFFEE LOVERS』という本に紹介されていた自家焙煎店、
マンモスコーヒー(MAMMOTHCOFFEE)」へ。

住所は練馬区関町だが、ちょうど杉並区と隣接している地点で、近くには善福寺公園もあり、緑豊かな場所。
青梅街道という大幹線道路に面しているにもかかわらず、一歩店内に入ると、驚くほど静寂で居心地の良い空間を提供してくれる。

ブレンドは
ビター、ミディアム、ライト、ショコラ、フローラルの5種。
妻はショコラ、自分はビター。チーズケーキもオーダー。
コーヒーは少しあっさりめで、ビターというよりマイルドとネーミングしてもいいほどまろやかであった。自分の好みとしては、もう少し苦みとコクが出た方が良い。

淹れ方はカリタ式を想像していたが、後で尋ねると、コーノ式だそうで、
粉の量も少し少なめで、ビターブレンドとはいえ、焙煎深度も割に軽いほうなのかもしれない。
チーズケーキは色は濃い焼き色が入っているが、味はコーヒーに合わせてあるのか、あっさり系であった。
注文はひとつでも、フォークがふたつ添えられているのは、サービスの基本であろうが、やはりうれしく感じるものである。

この店はカフェはあくまでも併設で、豆売りを主としていることがうかがえる。
この日はセール日であったこともあり、ひっきりなしに客が訪れていた。

カフェと豆売りの売上比率をどう捉えるかで、店づくりはレイアウトをはじめ、メニュー、スタッフなど大きく変わってくることをあらためて考えさせられたのであった。

マンモスコーヒー外観